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Forum 2016
MINF Forum 2016
MINF Forum 2016 御礼
第5回集中講座、MINF Forum 2016が2016年1月9日~11日に横浜で開催されました。
参加者・ファシリテーター合計約130名みなさんのおかげで、大きな事故もなく無事終了することができました。
手探りで始まったForumではありましたが、笑い、興味、知識、実践などがバランスよく融合された充実した物が出来上がっていく様は、まさにMIの精神である「協働的」なForumの新しい形だったのではないかと感じることができました。
関わっていただいた全ての方々に御礼申し上げます。
今回参加したMINFメンバーも、また興味を持たれたメンバーも、新しいアイデアや共有したい事などがありましたら、気楽な形で次回のForumでプレゼンターとして応募いただければと思います。
PACEとともにあらんことを…
MINF Forum 2016 実行委員長 松尾邦功
集中講座・MINF Forumの様子
プレゼンテーション「Brain Storm」のオープニング
これまでの集中講座に参加した方、つまりMINFメンバーには分かる、かなりの内輪ネタが満載のムービーです。
ブレインストームのつかみとして、会場がもりあがりました。
MINF Forum参加者からの感想
集中講座参加者からの感想
突然の感想のインタビューに快くご協力いただきました皆さま、
本当にありがとうございました。
MINF Forum 2016 について
MINFメンバーシップ取得の要件のひとつにもなっているMI集中講座(新春ワークショップ)ですが、2016年で5回めを迎え、MINFメンバーも増えてまいりました。
MIの技量だけでなく、MIのファシリテーションの研鑽の場でもあるこの集中講座ですが、おかげさまで、参加者(学習者)に対してファシリテーターの数も多くなってきています。
そこで、集中講座内でのファシリテーションだけでなく、ファシリテーターの自己学習の場として、MINFメンバーによるForumを同時開催することとなりました。この機会に是非ご参加下さい。
また、同時にForumのプレゼンターを募集致します。下記募集フォームより、必要書類をダウンロードし、添付送信して下さい。
(募集は11月30日で締めきりました)
【MINF Forum 2016】
日時:2016年1月9日(土)PM12:00~1月11日(月)PM14:45
場所:LEN貸し会議室「関内横浜スタジアム前」(第5回集中講座と同所)
神奈川県横浜市中区山下町252 グランベル横浜ビル 1F・9F
参加費:無料
参加資格:MINFメンバー
MINF Forum 2016 プログラム
Day1 Saturday, January 9
プレゼンをクリックすると詳細が見られます
Day2 Sunday, January 10
Day3 Monday, January 11
プレゼンテーション詳細
B.C. つかってみよう!MITI4.2
Forum1(中会議室) Day1 14:00-17:45
大坪陽子/三瓶舞紀子
【目的】
動機づけ面接を評価する尺度として最も一般的に用いられているMITI4.2について概要を紹介します。合わせて、MITI4.2日本語訳についてのface validityの確認を行います。
【概要】
日本語版マニュアルの概略説明(30分程度)の後、10分程度の面談録画を個別にコーディングします。コーディングの結果を踏まえて、グループディスカッションをします。グループディスカッションでは、コーディングの難しかった点、マニュアルのわかりにくかった点、代替案などについて話し合います。/マニュアルを使いこなすためには、一人で通読することよりも、実際の事例に適応し、練習とフィードバックの場数を踏む必要があります。本来、MITIを使用するに当たっては40時間程度のトレーニングが推奨されており、このワークショップはその最初のステップとなる内容です。/また、MITIの版が変わり、現在日本語訳プロジェクトが進行中です。今回のワークショップを通じて、MITIの単なる日本語訳確認にとどまらず、より使いやすい、わかりやすいマニュアル作りを目指して、意見を集める場になればと考えております。より妥当で信頼性の高い評価基準の作成にみなさまのお知恵を拝借できましたら幸いです。
D.動機づけ面接で遊ぶ
Forum1(中会議室) Day1 18:00-19:45
石川陽一
【目的】
MIを心得ている集団にこそできるワークを通し、技術向上のヒントにして貰う。特に体を動かし、間接的に役立つ、一般にMI領域でなされているのとは系統の異なるワークを用意し、それ自体も知って楽しんで貰う。
【概要】
複数のワークを次々と行う。ワークは参加者の様子や希望を踏まえ、その場で柔軟に変えていくため、以下は考えられる流れの一例である。1.「スケーリング」を平面的に行うなどして互いのニーズを探るウォーミングアップ、2.「ミーティング・グリーティング」等の自己紹介・関係性作り、3.「ミラー」「レペティション」等の、観察力を高めるワーク、4.トレーナーのプレゼン技術を向上する為の「プレゼンカラオケ」、5実際の面接を通して技術を身につける「コーチカウンセリング」、6.新しいワーク作りのヒントを得る「ワーク自動生成表」、7.一工夫のあるクロージング、等である。OARSを身につけるワークは多いが、観察力やカウンセラーの感情等に焦点を置くワークは少ないので、そういったものを中心に、紹介を兼ねて実践する。また、TNTではあまり触れられなかった、ワークショップ概論についても講義する。
E.クライエント・フロム・ザ・ヘル祭り
Forum1(中会議室) Day2 9:15ー11:00
加濃正人/稲垣幸司
【目的】
ワークショップのロールプレイ・デモンストレーションにおいて、行動変容をかたくなに拒む通称クライエント・フロム・ザ・ヘル(地獄からの来談者)と対峙せざるを得なくなることがあります。そのようなときでも、講師が意図したWSの目的に沿った構造化ができるように練習をしてみようという試みです。
【概要】
クライエント・フロム・ザ・ヘルとしての経験豊かな稲垣幸司先生(時間があれば他の希望者)を来談者役として、参加者にワークショップのデモンストレーションを実施していただきます。稲垣先生は、原則として最後まで行動変容を拒み続けます。そのような状況で、どのようにデモンストレーションに意味を持たせるか、工夫していただきます。注意点としては、クライエント・フロム・ザ・ヘルをどう行動変容させるかにチャレンジするエクササイズではないということです(チャレンジしていただいてもかまいませんが)。デモンストレーションが講師の意図しない結果になりそうなとき、あるいはなったとき、その結果をどのようにその後のWS構造につなげていくかに注力してください。一方で、このエクササイズは、デモンストレーションに物おじしている講師には、よい曝露(エクスポージャー)になるでしょう。ワークショップのデモで失敗しようと、相手役が死ぬわけでも自分の人生が破滅するわけでもありません。失敗することが前提のデモにチャレンジして、失敗への不安を払拭しましょう。
F.あなたなら、90分間の入門WSで何を行うか?
Forum1(中会議室) Day2 13:00-14:45
澤山透/石田日冨美
【目的】
「もし、あなたが90分間の動機づけ面接の入門ワークショップの依頼を受けたら(あるいは自分で開催しようとしたら)、その90分間で何を行いますか?」 実際、そのようなワークショップを行った経験のあるトレーナーやこれから始めたいというトレーナー、あるいはワークショップ参加者の立場などから、知恵を出し合い、理想の入門ワークショップの内容や構成をMINFのメンバーで考える。
【概要】
TNT-Japanの開催もあり、対人援助の際に相談者に対して動機づけ面接(以下MI)を行うだけではなく、トレーナーとして、自分の職場や地域でMIのワークショップ(以下WS)を行っている、あるいは「これから行いたい」と考えている方々も多いと思われる。手始めに行う(あるいはトレーナーとして依頼を受けることの多い)WSとしては、90~120分くらいの入門WSのケースが多いと思われる。しかしながら、限られた時間の中で、初学者である参加者に、MIの魅力を伝え、これからもMIを学びたいと動機づけることは簡単なことではない。
当日は、4~6人のグループに分かれ、自分達だったら、90分間の入門WSで何を行うかを検討し、グループ毎に発表していただく。検討事項としては、「WSの目的」、「アイスブレイクの有無とその内容」、「学習の内容(MIの概要、MIの精神、MIのプロセス、OARSの概要、聞き返し構造化演習、チェンジトークの識別と強化、チェンジトークを引き出す質問、是認、サマライズ、不協和への応答、維持トークへの応答、MITI、情報提供など、それぞれをどこまで取り扱うか)」、「エクササイズの内容」、「面接のデモンストレーションの有無とその内容」、「90分間のタイムスケジュール(時間配分)」などを予定している。
H.動機づけ面接におけるクライアントの体験過程
Forum1(中会議室) Day2 17:00-18:45
山田英治
【目的】
動機づけ面接のプロセスを理解するためには、面接者と来談者のやりとりについて理解する必要がある。動機づけ面接において、面接者がどのように反応するかについて関心が向きがちであるが、来談者が動機づけ面接をどのように体験しているかについて体験的に検討し、意見交換を行う。
【概要】
動機づけ面接におけるクライアントの体験過程について、エクササイズを用いながら体験的に理解を深める。動機づけ面接スキルコードのクライアントの反応についてコード化を行う自己探索スケール(Self Exploring Scale)について検討し、クライアントを観察する視点を共有する。クライアントの表面的な反応よりも「実感」を捉える方法として、言語的な反応と非言語的な反応の両方について検討する。参加者は、①クライアントの「実感」と傾聴の重要性を再確認し、②クライアントの反応のどの部分にどのように反応するのが効果的なのかについての理解を深め、③クライアントの体験過程を観察しながら、動機づけ面接のプロセスを観察することについて理解を深めることができる。
I.発展的MIのためのREBT
Forum1(中会議室) Day3 9:15-11:00
加濃正人/三瓶舞紀子・三間聡・沢宮容子・石田日冨美
【目的】
REBTの理論学習とエクササイズを通じて、通常避けている維持側の価値観明確化から行動変容の自信を引き出すMIの新たな可能性を検討する。
【概要】
行動変容への支援には、
A)行動変容のメリットを増幅する
B)現状維持のデメリットを増幅する
C)現状維持のメリットを縮小する
D)行動変容のデメリットを縮小する
の4通りのアプローチがあります。
チェンジトークを強化して維持トークを消去するMIの原則においては、AとBに注力することによって間接的にCとDが行われます。一方で、AとBがかなり成功した来談者であっても、現状維持のメリットや行動変容のデメリットを絶対視している場合には、葛藤が高まるだけでアンビバレントが行動変容方向に動かなくなることがあります。そのような場合、直接CとDを行う方法として、REBT(論理療法)が有効になるかもしれません。
MIとREBTは、表裏一体の技法を使います。MIでは行動変容を求める価値観を明確化し重要であると確認させることで、行動変容の重要度を上昇させます。REBTでは逆に、現状維持を求める価値観を明確化し重要でないと確認させることで、行動変容の自信度を上昇させます。
REBTの実施時には積極的に維持トークに応答することになるので、行動変容の重要度が下がることがありますが、そのときには一時的にMIを併用して、REBTが継続できる程度に重要度を維持しておく必要があるでしょう。これはちょうど凧揚げにおいて、風に乗って凧が引っ張られているときには糸をどんどん繰り出し(自信度を上昇)、勢いがなくなって凧が落下を始めたら糸を巻き取る(重要度を上昇)のと似ています。
M.カトリック教会における自死遺族との関わりと支援
Forum2(小会議室) Day1 14:00-15:45
青木世識
【目的】
カトリック教会における自死遺族との関わりと支援を紹介する
【概要】
動機づけ面接法を援用できる可能性のある場として、カトリック教会における自死遺族、自死未遂者に関わる活動を、例示して紹介する。参加希望の方は、業務上の立場ではなく、個人の立場で参加していただければ幸甚である。
具体的には次の三点である。症例検討や知識の議論の場ではない。
第一に、カトリック教会における、自死遺族との関わりと支援について、当事者限定である「自死遺族の集い」を中心に、取り組みの一例を紹介したい。
第二に、宗教としての狭い視野ではなく、私たち一人一人が、自死遺族や自死未遂者と、社会生活でどのような行動で関わっていくのか、参加者とともにその必要性や可能性を探りながら共に考察したい。
第三に、自死遺族にとって、どのような行動が「悲嘆すること」(Grief)なのか、それに対して、そばにいる人には、どのような行動が必要とされるのか、少しでもともに検討し、お互いの考えを共有できれば幸いである。
なお、録音、録画、撮影、途中入室禁止。
※場合により、時間は予定より短くなる可能性がありますので、予めご了承ください。
O.研究論文を読む前に知っておきたい あんなことこんなこと
Forum2(小会議室) Day1 18:00-19:45
三瓶舞紀子/中島俊
【目的】
講義を中心に英語論文を読むために必要な基礎知識をおおむね理解することを目的とします。
【概要】
本ワークショップでは、動機づけ面接に関する論文を臨床実践やWSで役立てたい、または臨床研究をゆくゆく計画したい参加者を対象に、論文を読むために最低限必要な、研究目的の定式化と研究デザイン、対象者の抽出、解析方法(統計手法)と統計値(信頼区間やP値、効果量)、評価指標等、基礎知識をおおむね理解することを目的とします。講義を中心としつつ、講師と参加者とのやりとりやグループワークもとりいれて行う予定です。実際の論文も例に使うため、より実践的な内容となります。少人数制(上限8~9名を予定)で参加者の方のご理解を確認しながらすすめます。
Q.ホームページをつくろう☆
Forum2(小会議室) Day2 13:00-14:45
松尾邦功
【目的】
MIのワークショップ募集のため、母体となるホームページがあるのと無いのとでは、集客に大きな差がでます。情報発信を行う事は、将来に渡りMIの裾野を広げていく事にもなるでしょう。知識不要、コスト不要で、集客のためのHPを簡単に作ります。すでにHPを持っている方も、スケジュール管理を簡単にして運営を楽にしましょう。
【概要】
このプレゼンでは、実際に参加者自身のPCを持ち込んでもらい、実際にHPを作成していきます。申し込みフォームの設置や、自分のHPにワークショップのスケジュールを掲載するだけで、MINFのHPのスケジュールにも表示されるような方法も組み入れる予定です。
意外と簡単に作れるHPをこの機会に是非手に入れてみましょう。
参加される方は、無線LAN内蔵のノートPCをご用意下さい。
※iPadなどのタブレット端末では作業ができませんのでご注意下さい。
※モバイルWifiは用意します(最大接続数8人)が、個人でお持ちの方は持参いただければ快適にワークを進めることができます。
R.知っているようで知らない論文の読み方 ~動機づけ面接の論文を早く正確に読むコツ~
Forum2(小会議室) Day2 15:00-18:00
三瓶舞紀子/中島俊
【目的】
講義と演習をとおして動機づけ面接の論文を批判的に早く読む方法の理解、さらに希望者に対して、より質の高い臨床研究の計画がたてられるところまでを目指します
【概要】
本ワークショップでは、動機づけ面接に関する論文を臨床実践やWSで役立てたい、または臨床研究を計画したい参加者を対象に、論文の読み方の講義と演習を通して、研究デザイン、結果の読み方と質の高い論文の見分け方の理解を目指します。また、時間に余裕があれば、希望者を対象に質の高い臨床研究を計画する力の向上を目指します。「研究論文を読む前に知っておきたい、あんなことこんなこと」の内容の理解を前提に講義・演習を進めます。内容としては、実際のRCT論文を用いながら、1、研究疑問の定式化(PICOT) 2、論文の効率的な読み方法(の一部;時間があれば)など、RCT論文の読み方の理解を深めます。また、参加者のうち、希望する皆様に対して、ご関心のあるテーマの研究計画書のベースを作成する演習を行う予定です。計画書の作成は希望者とし、論文の読み方のみへのご参加も可能です。なお、少人数制(上限8~9名を予定)で参加者の方のご理解を確認しながらすすめます。
【MINF Forum 2016 プレゼンター募集】(募集は11月30日で締めきりました)
募集期間:2015年10月1日(木)~2015年11月30日(月)
募集資格:特に無し(集中講座参加者は、時間が重なるため物理的に不可となります。)
募集要項・要領:当ページ下記「MINF Forum 2016 プレゼンター募集フォーム」をご参照下さい
MINF Forum 2016 プレゼンター募集フォーム
下記ファイル「MINF Forum 2016 プレゼンター募集について」をクリックし、内容を良く読んでお申込み下さい。
申し込みファイルをダウンロードし、記入後フォームにアップロードし送信して下さい。
STEP2 : 下記フォームを記入し、「申し込みファイル」を添付し送付する。
募集は2015年11月30日で締め切りました。